>画像のおはなし

時々「300 万画素のカメラで撮った写真なんですけど、綺麗に印刷できますか?」とお問い合わせいただく事があります。
この場合の「300 万画素」というのは、このカメラで撮れる一番大きな画像サイズです。カメラは設定によって撮影する画像サイズを変えることができます。
綺麗に印刷したい場合は、使用する画像のサイズ(画素・ピクセル)を確認しましょう。
また、大きく印刷したい場合は、撮影時点から、使用する大きさを想定したサイズに設定しておく必要があります。

ヒント

「画素」…
画像データは、ピクセルと呼ばれる点が集まってできています。
2048×1536 ピクセルで撮った写真は、2048×1536≒300 万画素(ピクセル)の画像ということになります。

c画像サイズの確認方法

dウィンドウズで確認(windows.xp)の場合

▲プロパティ画面イメージ(Windows 7)

dデジタルカメラで確認

機種によって異なります。説明書をご覧ください。

c解像度について

画像データは、点の集まりですから、同じ数の点でできたデータなら、大きく使う方が点が大きく(=画像が荒く)なります。1インチの幅の中にどれだけの点があるかを表したのが「解像度」です。解像度が高いほど点が詰まって綺麗な画像。低いほど点が大きい荒い画像となります。
一般的に印刷に適した解像度は350dpiといわれています。(それ以上高くても印刷機が対応していないのであまり意味がありません)あなたはどのサイズで使いたいですか?次のページの表で確認してみましょう。
手書きのイラストや書などをご自身でスキャニングする場合は、使用したいサイズを確認し、その大きさで350dpi になるようにデータ化しましょう。

低解像度

1インチの幅にある画像の点の数が少ない

高解像度

1インチの幅にある画像の点の数が多い

同じサイズの画像でも、画像の点の数が多いほどより精細に表現できます。

c画像サイズと印刷サイズ表

画像サイズと印刷サイズ表

c解像度の違いによる画像の荒さの違い

◎ …
解像度350dpi以上で使用可能。
綺麗に印刷できます。
○ …
解像度200dpi以上。
まずまず綺麗に印刷できます。
△ …
解像度100dpi以上。
印刷はできますが、ぼけてみえたりギザギザが目立つ場合があります。
× …
解像度72dpi以下。
印刷はできますが、かなり荒さが目立ちます。

ワンポイントアドバイス

解像度が良ければ良い写真というわけではありません。
・被写体にピントが合っているか
・余計な物が写り込んでいないか
・画像自体にノイズが無いか 等
上記の点に留意した写真画像を使用することで、より完成度の高い物が出来あがります。
モノクロで印刷する場合はコントラスト(明暗)がはっきりしている写真を選ぶことも重要です。

dコントラスト(明暗)の差

悪い例(カラー写真をモノクロで印刷)

悪い例(カラー写真をモノクロで印刷)

良い例(カラー写真をモノクロで印刷)

明暗の差が少ないカラー写真をモノクロ印刷すると、写真の細部が分からなくなることがあります。