6お客様インタビュー 中町 勝様

2011年、『それは愛 だからこそ むかしから未来へ凜として』を出版。 これまで、多くの自費出版をしている経験から、その思いについて語ってくださいました。

d本を出版しようと思った経緯を教えてください。

私は、以前は九州で製鉄所の技術研究所から技術部を経て、学会への技術発表論文を書いていましたので、今までも、技術論文や研究論文は書いたことがありました。
定年を迎えたあとに、九州電力の論文賞に応募して、入賞したのがきっかけで、文章を書き始めました。
この人生論文は、論文といっても少しくだけた感じで書いたもので、小説風になっているものだったので、論文以外のものを書いてみようという気になりました。
そのあとに自分史を書いたのですが、書いた10年後に読み直してみた時に、文章がおかしく感じたので、80歳頃から、改めて文法を習って、きちんと文章を書き始めました。

これまで、論文は書き慣れていたので「カタい表現」のものは得意なのですが、やわらかい文章を書くのが苦手で、普通の小説を書こうと思っても、まだ文章がかたくなってしまっているみたいです。
私は、戦国時代が好きで、今までも書店流通がない本で何冊か書いたことがありますが、今回の『それは愛 だからこそ むかしから未来へ凜として』が初めての現代ものです。これまでは、自分の知人にのみ本を配っていたのですが、その知人たちのすすめもあり、この本は、ブイツーソリューションさんで作成したものの中では初めて、書店流通(Amazon)をさせました。
特別、たくさん売ろうという気があるのではなく、自分が好きで書いているのですが、それを第三者の方が、面白いと言ってくれればうれしいです。

d本を出そうと思った時に、数ある自費出版会社の中で、ブイツーソリューションを選んだ理由を教えてください。

これまでに、他の会社2社で1冊ずつ、本を作成した事があるのですが、どうも表紙のタイトルを集合させるアイテムが気にいらなかったのです。その後、ブイツーソリューションさんの「お手軽出版ドットコム」を知り、本当に名前の通り手軽に気安く出版出来るので、利用しました。
金額が、他社の半額くらいであるのに、製本も綺麗で、表紙も本文もとてもよくて気に入っています。
一度「お手軽出版」を利用してからは、もう何回も利用しています。

dブイツーソリューションは直接会ってのやりとりが無く、メールや電話でのやり取りのみですが、そういった部分で何かよい点・悪い点など、思ったことはありますか?

メールや電話でのやりとり、という点に、特に不安は感じませんでした。
かなりこまめにメールのやり取りをしていたので、大変よかったと思います。次はこうしたらどうか、など、とても細かくアドバイスや助言をもらえたので、とてもうれしかったです。
文章の校正も、特に初めて出版するときは、ただ書いただけだったものを、綺麗に体裁よくまとめてくれたので、とてもよかったです。
逆に、2冊目からは、自分でもある程度できるように、校正の手順などもネット経由で教えてもらい、とてもありがたいと思いました。

dこれまでに出版した本について、教えてください。

2002年5月に、他の自費出版社からですが、『幻想・復習の海』を出版しました。これが一番最初の本です。この本と、昨年の『それは愛 だからこそ むかしから未来へ凜として』の2冊だけ、書店流通をしています。
他の、書店に流通していない本を入れると、合計で7~8冊くらい本を作っていると思いますが、全部道楽で作ったものなので、自分が書きたいものを書いています。

d実際にもう何冊も本を作っていらっしゃいますが、周囲の人からは、どんな感想をもらいましたか?

最初は、書店には卸さず、親戚や知人にしか配っていませんでした。自分としては、よく小説は読んでいたので、それを応用しただけだったのですが、自分がエンジニアだった事を知っている人たちばかりでしたので、「恋愛ものなんてよく書けるね」とびっくりされました。特に、昔の職場の関係の人間からは、「堅い男」の技術屋で通っていたものですから、より一層おどろかれました。
そうしたら、会社の友達や後輩など、20名ほどが集まって、書籍発表会のような、出版のお祝いを開いてくれました。
すると、最初に本を差し上げた人から次々に話がまわっていき、最初に本を差し上げなかった友人たちから、自分もほしいとの連絡をもらうこともありました。100冊くらい作ったのですが、最初の頃のものは、おかげでもうほとんど残っていません。

d今、また新しく本を書いているということですが、どんなものを書いているのですか?

今は、戦国時代へのタイムスリップものを書いている途中です。
自分が過去に戻って、ある歴史上の人物…武田勝頼なんですけれども、武田勝頼になった時に、何をしたいか・何をするべきかを書いています。
この話を書くために、実際に舞台になる高知県まで行き、遺跡や遺品などを見て、勝頼の会の会長さんに話を聞いてきました。実際にそこまでしないと、なかなか書く意欲というものがなくなってしまうからです。
自分が書きたくなる、発想が次から次へ出てくるうような題材を選んで書いています。なぜこうしなかったのか、こうしたかった、とういうことが、自分で書けるから楽しいです。

dこれまでに、最初に仰っていた、九州電力の論文以外に、賞に応募したものは何かありますか?

これまで、これまで12~13作品ぐらいは作りましたが、そのうち7~8作品、文学賞に応募しました。その中で、3回、最終選考に残ったことがあります。「自分史文学賞」「歴史文学賞」「海洋文学賞」です。そうやって、最後まで残ったものに関しては、すべてというわけではありませんが、やっぱり本にしたいと思っています。

dブイツーソリューションへのご意見やご感想などはありますか?

小説を作る仕事と、本を作る仕事はだいぶ違っていて、一つの形を作るのが作者の仕事、それに着物を着せるのが本の装丁などの編集の仕事だと思っています。
自分が作っているのは、裸の中身だけなので、どういう着物を着せてもらうかが大事なのですが、その点、ブイツーソリューションさんはしっかりやってくれているので、とても印象に残っています。

d今、自費出版を考えている人に向けて一言お願いいたします。

本を作るということは、これから何をしたいか、を文章に表すことです。
やってみたいこと、こうあって欲しいという希望、それを形にするのが、文章の仕事です。これからの未来をめざす、という意図も入ってきます。
趣味として、特に定年を迎えた人にとっての趣味としても、とてもよいものだと思います。

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