自費出版の会社の中には、「出版権が切れないから絶版しない」と謳っている会社があります。 一見すると、その会社で作れば永遠に自分の本が書店で販売され続けると思ってしまいますが、必ずしもそうとは限りません。 「絶版」とは、「出版後の本の販売を取りやめること」です。 販売を取りやめるのではなく、在庫がなくなった際に「増刷や重版が未定である」状態を、「品切れ重版未定」と言います。 書店流通上は「絶版」と「品切れ重版未定」は異なるものとして取り扱われますが、在庫が無い状態なのは絶版も品切れ重版未定も同じです。 絶版がないと言われたとしても、在庫切れとなったときに必ずしも増刷・重版がされるといった保証はありません。 「出版権」とは、出版社が独占的に本を複製・頒布できる権利のことです。 独占的に出版を行う権利であって、出版を行う義務を負うわけではありません。 そのため、出版権が出版社に設定されているからといって、必ず本が販売され続けることが保証されているわけではありません。 また、出版権が出版社に設定されていると、増刷・重版をするかどうかの判断を出版社が行うことになりますので、著者の意見を反映することができなくなってしまいます。 出版権が設定されていたとしても、品切れ重版未定になってしまうことがあります。 「出版権が切れないから絶版しない」と説明があったとしても、自分の本が書店で販売され続けるというわけではありません。 |